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BrandGuard™ NFCラベル:商品情報と認証を、スマートフォンで確かめる

商品情報を開く操作に、チップの暗号認証を組み合わせたラベルです。まずは標準タイプを実際の商品で試し、使いやすさと包装との相性を確認できます。要件に合えばそのまま採用でき、必要に応じて印刷やアンテナなどを変更できます。

ロール状のBrandGuard標準NFCラベル。円形の読み取り部、細長い封緘部、下部のホログラムが見える。
BrandGuard™の標準NTAG® 424 DNA TTラベル。画像:RFID Label製品ページ。 画像を拡大

購入者が商品にスマートフォンをかざしたとき、何を見せたいでしょうか。ブランド名や商品名を表示し、そのラベルのチップを認証できれば、商品について知る操作と正規のチップかを確かめる操作を一度に行えます。BrandGuard™のNFCラベルは、そうした使い方を実現するためのものです。

ここで紹介する標準タイプには、NXP NTAG® 424 DNA TTを採用しています。商品情報の表示と動的な認証に加え、開封を検知する機能や、剥がしたラベルの流用を難しくする構造も備えています。まず既製品を購入し、自社の包装に貼って使い勝手を確かめるところから始められます。

商品情報のページに、チップの認証結果を添える

スマートフォンでNFCラベルを読み取ると、その商品に対応する情報ページを開けます。ページには、ブランド名や商品名などの商品情報と認証結果を表示できます。何を載せるかはブランド側の設定に合わせられるので、購入者に伝えたい内容を決めておきます。

この仕組みを支えるのが、NTAG® 424 DNA TTのAES-128による暗号認証です。読み取り時にチップが生成する動的な認証データを、設定した鍵を使ってサーバー側で検証します。URLやページの見た目をコピーしただけでは、正規のチップが生成する新しい認証データまでは作れません。

試用では、読み取りからページが開くまでの流れに加え、表示される商品が実物と合っているか、認証結果が購入者に伝わるかまで見ておくと、必要な設定や表示内容を具体的に決められます。

TTで開封を検知するには、どこに貼るかが大切

TTはTagTamperの略で、チップにつないだ検知回路の切断を確認する機能です。例えば箱の開き口をまたぐ位置に回路を配置すれば、開封によって回路が切れたことを検知できます。

チップはスマートフォンをかざして電力を受けたときに、回路の状態を確認します。電池で常時監視しているわけではありません。一度切断を検知・記録すると、回路をつなぎ直しても記録は消えず、未開封の状態には戻せません。

開封後も画面で「開封済み」と確認したい場合は、検知回路が切れても主アンテナが機能し、ラベルを読み取れる設計が必要です。瓶の蓋や箱の開き口など、実際に開ける場所に合わせて、回路を切る部分と読み取りに使う部分を配置します。

剥がしたラベルを、別の商品に流用させないために

正規のチップが入っていても、そのラベルを別の商品へ移されては困ります。この標準タイプは、印刷で形成した壊れやすいアンテナと脆質紙(破れやすい紙)を組み合わせています。指定の方法で貼り付けたラベルを剥がそうとすると紙とアンテナが壊れ、正常な状態のまま取り外して貼り替えることが難しくなります。

さらにVOID層が、剥がした跡を残します。VOIDのマークが主に残るのは、ラベルを貼っていた容器や箱の表面です。ラベル側の損傷と包装側の痕跡を見れば、一度剥がされたことを確認できます。

主アンテナまで壊れると、NFCを読み取れなくなる場合があります。剥離による破壊と、前の節で紹介した「開封後もTTの状態を読む」使い方は区別して設計します。サンプルを実際の包装に貼り、剥がしたときにどこが壊れ、どこにVOIDが残るかを確認してください。

ホログラムで、見つけやすく確かめやすいラベルに

標準デザインのホログラムにはBrandGuardとNFCの文字が入り、角度によって反射や色が変わります。購入者がラベルを見つける目印になり、販売店などが見本と見比べる際の手がかりにもなります。チップ認証と組み合わせて、目で見る確認とかざして行う確認を案内できます。

量産時には、ホログラムの図柄や文字をカスタマイズできます。貼った後に見える範囲も確認し、包装の折り返しで隠れたり、ほかの印刷と重なったりしない位置に配置します。

NFCとBRAND GUARDの文字、読み取りマーク、色の変わる反射が見える標準ホログラム。
製品ページで紹介している標準ホログラム。量産時にはご要望に合わせて変更できます。 画像を拡大

QRコードとNFCは、操作と役割を分かりやすく

QRコードは、スマートフォンのカメラから商品情報などへ案内する入口になります。量産時には、リンク先や印刷内容を用途に合わせて変更できます。ブランドの図柄、操作説明、ラベルごとに変える番号も含めて、購入者が迷わず使えるように整えます。

印刷したQRコードは撮影やコピーができるため、静的なQRコードを読むことと、NFCチップがその場で生成する動的データを認証することは同じではありません。「カメラで商品情報を見る」「NFCにかざして認証する」など、実際に設定した機能に合わせて案内を分けると伝わりやすくなります。

商品とのひも付けも欠かせません。BrandGuardは商品一つひとつに異なるEPCを割り当てており、同じSKUでもEPCはそれぞれ別です。通常はNFCタグ情報とSKUを対応させたExcel表を提供します。印刷番号や個別のQRコードも使う場合は、それらも含めて、ラベルと商品、表示ページが一致するように準備します。

包装に合わせたサイズには、アンテナの設計も必要

ラベルを小さくしたいときは、外枠だけを縮めるわけにはいきません。アンテナの形や大きさ、スマートフォンをかざす位置が読み取りに関わり、TTを使う場合は開封で回路が切れる位置も決める必要があります。

BrandGuardでは、ご希望のサイズに合わせてアンテナを設計し直せます。小さな瓶の蓋に貼るのか、箱の開き口をまたぐのかを確認し、読み取り部、封緘部、QRコードやホログラムの配置を調整します。

ご相談の際は、包装の寸法と実物のサンプルをご用意ください。容器の曲面、金属部品や装飾、中身も読み取りに影響するため、商品に貼った状態で試します。開封後もTTを読む仕様なら、実際に開けて、検知回路は切れ、主アンテナは機能することまで確かめます。

まず標準タイプを試し、合えばそのまま採用する

最初からすべての仕様を決めなくても、既製の標準タイプを購入して試せます。商品情報の表示や認証の設定を整え、自社の商品に貼って、スマートフォンでの操作、ホログラムの見え方、開封や剥離後の状態を確かめます。要件に合えば、そのまま商品に採用できます。正式に使うために、必ずカスタム品を作る必要はありません。

試してみると、かざす場所を変えたい、ブランド独自の表示にしたい、サイズを小さくしたい、といった要望が具体的になります。そこからチップの選択やTTの必要性、ページの内容、アンテナ、印刷を決めていくこともできます。標準タイプのチップはNTAG® 424 DNA TTです。別のチップを検討する場合は、認証や開封検知など必要な機能を確認して選びます。

BrandGuard™標準NFCラベルの購入ページから、現行品をご確認いただけます。まずは実物を使い、自社の商品で必要な機能と使い方を確かめてみてください。

試用と採用前に確認しておきたい六項目

包装の写真と寸法、貼る予定の位置を用意し、実物で試した結果を整理します。変更したい点があれば、カスタマイズの相談にも役立ちます。

確認する項目実物で試すこと・決めること
チップとスマートフォンでの使い勝手標準タイプはNTAG® 424 DNA TT。読み取りから商品情報と認証結果の表示までを確認する。ほかのチップを希望する場合は、必要な機能を整理して相談する。
ラベルの形とアンテナ貼れる面積、曲がる場所、スマートフォンをかざす位置。サイズを変える場合はアンテナも設計し直し、商品に貼って読み取りを確認する。
封緘と剥離対策ラベルを貼る位置と開ける場所。開封後もTTを読む必要があるか、紙とアンテナはどう壊れ、容器や箱にVOIDがどう残るか。
ホログラム必要な図柄と文字、貼った後に見える範囲、ほかの印刷との配置。
QRコードと印刷QRコードの用途とリンク先、共通で印刷する内容と一枚ずつ変える内容。カメラとNFCの操作説明も確認する。
商品ごとの割り当てと納品資料Excel表のNFCタグ情報・EPC・SKUと、実物・表示ページが合っているか。印刷番号や個別QRコードを使う場合は、それらの商品とのひも付けも確認する。

よくある質問

標準タイプを、そのまま商品に使えますか?

はい。表示内容や認証の設定を整え、実際の商品での動作を確認して要件に合えば、そのまま採用できます。試用や展示だけの製品ではありません。サイズや印刷などを変えたい場合にカスタマイズを検討できます。チップの変更も相談できますが、選ぶチップによって使える機能が異なります。

TTがあるのに、壊れやすいアンテナやVOIDも必要なのはなぜですか?

対策する行為が違うためです。TTは検知回路の切断を確認し、壊れやすいアンテナは剥がしたラベルの再使用を難しくします。VOIDは主に容器や箱に剥離の跡を残します。開封を検知するだけでなく、ラベルを別の商品へ流用したり、剥がしたことを隠したりする行為にも備えます。

スマートフォンで読めるのは、開封状態だけですか?

いいえ。ブランド名や商品名などの商品情報と、チップの認証結果を表示できます。表示内容はお客様の設定に合わせます。TTを封緘に使う場合は、それに加えて封緘部の状態を確認できます。開封後も状態を読むには、主アンテナが機能している必要があります。

参考資料

  1. BrandGuard™標準ラベルの製品ページ
  2. NXP NTAG® 424 DNA TT データシート
  3. NXP AN12196:NTAG® 424 DNA/TTの動的認証に関するアプリケーションノート